(5)基本表記−反訳スタイルについて
■反訳スタイルについて
■移動の反訳について
■方言について
■俗語について

■反訳スタイルについて
★★★より高度な反訳スタイルの構築に向けて★★★(2015年7月)
「おこしれん」では、個別のお客様の一つ一つのプロジェクトに関連してより高度な反訳品質を提供するために、反訳スタイルの在り方について常に検討しています。
現在、逐語反訳としてお客様から指示されるプロジェクトがほとんどですが、この中にはさまざまな内容・テーマを、さまざまな場面で採り上げたものが含まれています。
逐語反訳を、
(1)逐語反訳ソフトタイプ(軟反訳)
(2)逐語反訳ハードタイプ(硬反訳)
に分類するだけでは、明らかに担当するリライターへのガイドラインとしての情報不足が否めません。
上記に加えて、新たに二つの基準でそれぞれのプロジェクトを大局的に捉え、いわば三次元反訳としての取り組みに着手したいと思います。

言うまでもなく、これはリライトグラフィー技術(三要素)である、
@文章の構造に関するもの
A言葉の表記に関するもの
B反訳のスタイル・様式に関するもの
の3番目に関連するものです。
1番目と2番目が客観的判断力で対応することができるため、リライターによって差が生じませんが、反訳スタイルについては、象徴的には方言のように、話者の持っている個々の言語(体系)が千差万別であることから、リライターの主観的判断力で反訳フィルター(反訳基準)による反訳に差が生じてきます。
多様な種類のプロジェクトを受注している「おこしれん」は、一つの会社から決まった仕事をしていればよいというリライターと異なり、プロジェクトのバリエーションに対応するためにも、この反訳差を少しでも小さくしていく努力が求められています。
プルーフリライターが、主に@構造とA表記に関する指導をしていますが、今後は、これまでも部分的には取り組んできたB反訳スタイルについても新しい共通認識を持って、トータルな反訳品質の向上に取り組んでいきたいと思います。

●逐語反訳ソフトタイプ(軟反訳)・逐語反訳ハードタイプ(硬反訳)
に続く新しい二つの基準を、
●DM基準(ダイアローグ・モノローグ基準)
●CF基準(カジュアル・フォーマル基準)
と呼んでいます。
三次元なので、ちょうどサイコロ(キューブ、立体)の面がそれぞれ四つに分かれていて、全体で八つの小さな箱から構成されているキューブを想像してください。(二次元なら二つの基準で平面です。)
DM基準のモノローグという言葉は、舞台上で役者が1人で言うせりふのことですが、ここでは講演会のスピーチや発表会のプレゼンテーションといった、スピーカーが客席・観客に向かって1人で話しているもの、大人数の会議で1人ずつ発表している場合などとイメージしてください。
ダイアローグは、相手のある会話・対話のことですが、二つの言葉を対比させる語呂合わせでモノローグとしています。
CF基準のカジュアルとフォーマルは、私服の学校と制服の学校をイメージすると分かります。カジュアルは一人一人の個性が表れてそれを表現することが必要な場合、フォーマルは同じスタイルにそろえて表記することが望ましいスタイルの場合を指しています。

逐語反訳ソフト(軟反訳)及び逐語反訳ハード(硬反訳)のそれぞれに下記のような四つのタイプ(ハイブリッド表)があります。
黄色のセルに表示されているものは、基準を補完する補助基準となるものです。
例えば、CF基準の指定があると、何としても基準にそった反訳をしようと心掛けるために一部で無理な反訳が行われがちです。このため、カジュアルタイプとフォーマルタイプの間に、よりフレキシブルな反訳対応ができるようにセミフォーマルタイプの補助基準を設けています。さまざまな場面の多様なコミュニケーションは、カジュアルとフォーマルの両極に分けるだけではなく、より固有の、あるいは個性的な発言に対応したフレキシブルな対応が必要になってきます。

DM基準のモノローグという言葉は、舞台上で役者が一人で言うせりふのことですが、ここでは講演会のスピーチや発表会のプレゼンテーションといった、スピーカーが客席・観客に向かって一人で話しているものを指しています。
ダイアローグは、相手のある会話・対話のことです。発言者同士が同じレベルでの意見のやりとりをすることが特徴で、対談・鼎談や会議・打ち合わせがこれに当たります。
この中間には、質問と回答から成るインタビューがあります。インタビューで大切なのは回答者の発言で、どちらかというと、一方通行の情報収集・聞き取りです。ダイアローグタイプ及びモノローグタイプにとらわれ過ぎると、回答者の個性的な、あるいは固有の発言を生かすことが望ましい反訳に対応できなくなってしまいます。インタビューの場合は、フォーマルタイプの指定の場合でも、回答者の細かなニュアンスを忘れずに補助基準を忘れずに反訳することが大切です。

     カジュアル(C)  セミフォーマル(S) フォーマル(F) 
 ダイアローグ(D) 対談・会議など   DCタイプ DSタイプ   DFタイプ
 インタビュー(I)  インタビューなど ICタイプ  ISタイプ  IFタイプ 
 モノローグ(M) 講演会 など  MCタイプ  MSタイプ MFタイプ 

例えば、「フィリピン二世インタビュー」や高校生インタビューなどは軟反訳DCタイプの反訳スタイルが必要になります。数は少ないのですが、以前、落語の受注がありました。これは軟反訳MCタイプとなります。
硬反訳DCタイプのもので受注が多いのは、法律事務所からの法廷証言に関するものがあります。原告・被告とそれぞれの弁護人や裁判官のやりとりですが、宣誓に続いて全体として硬い表現になり、特に原告・被告については詳細なカジュアル表現が必要になります。
講演などは、硬反訳MFタイプの反訳をします。講演ではお客様から標準反訳指定のものもありますが、標準反訳に一番近い反訳スタイルとなります。今後は、不要語(ト書き)を削除してスリムな講演録としての完成度を高めた反訳スタイルとしてください。唯一の差は、硬反訳MFタイプの講演では、冒頭の「ただ今ご紹介いただきました・・・」の挨拶、及び最後の「ご清聴ありがとうございました」の挨拶を残して反訳することです。標準反訳では、これらを不要にして、内容だけの講演録を作成します。

★★★公式ブログ★★★
「創活の勧め〜自分の価値を高める〜」(「JRGA博士」監修)
www.kebatorijuku.blog.fc2.com
「おこしれん」業務マニュアルを補完するものとしてお読みください。

反訳スタイルには、
1.逐語反訳
1−1.逐語ソフト反訳(軟反訳)
1−2.逐語ハード反訳(硬反訳)
1−3.完全逐語反訳
1−4.通訳者の逐語反訳
3.標準反訳
3−1.標準反訳
3−2.編集反訳
3−3.要約反訳
3−4.「である調」反訳
があります。

■1−1逐語反訳      [ページトップ]
逐語反訳は、お客様が、「承り書」記載の「無機能語を削除して読みやすい文章に整文(修文)します」の説明を選択しています。
逐語反訳は、
1−1.逐語ソフト反訳(軟反訳)
−−−インタビュー、対談・鼎談、ヒアリング、金銭トラブルや相続・離婚などの話し合い、尋問・証人喚問、電話盗聴など隠し取りなど、発言者(特に回答者)の個人的特性を残して反訳をするもの
1−2.逐語ハード反訳
−−−会議・報告会に代表されるように、議事録作成の視点から「オフィシャル(公的な)」発言として記録を残すことに主眼の置かれた文章はもとより、インタビュー、対談・鼎談、調査ヒアリングなどでも記録を残す意味で「書き言葉」に反訳をするもの
に大きく分けて反訳します。
さらに、「逐語ハード反訳」においては、特に講演者・報告者の経歴紹介や、さまざまな行事における挨拶など、一部に「形式的な発言様式」が採られるものがあり、この部分については、「逐語ソフト反訳」的な反訳処理が必要になる部分があることに配慮が必要になります。

<重要>反訳スタイルの反訳サンプルは、ゲストリライター登録申請書を受理し、業務委託契約を締結した段階で、お試しプロジェクトの参照ファイル(十点)として「Dropbox」共有フォルダにてアップロードいたします。
業務委託契約書第7条(守秘義務)の条項に従い、厳正なファイル保管・処理義務が生じます。


●●●サンプルファイル「逐語ソフト反訳」●●●
◎証人尋問01はこちらから。(逐語ソフト反訳サンプル−001)
◎会話01はこちらから。(逐語ソフト反訳サンプル−002)

●●●サンプルファイル「「逐語ハード反訳」●●●
◎講演01はこちらから。(逐語ハード反訳サンプル−003)
◎座談会01はこちらから。(逐語ハード反訳サンプル−004)
◎会議01はこちらから。(逐語ハード反訳サンプル−005)
◎会議02はこちらから。(逐語ハード反訳サンプル−006)
◎インタビュー01はこちらから。(逐語ハード反訳サンプル−007)
◎インタビュー02はこちらから。(逐語ハード反訳サンプル−008)

「逐語ソフト反訳(軟反訳)」においては、方言を含め、できるだけ忠実に反訳しますが、逐語反訳においても、読みやすい反訳原稿を作成するために、
@毛羽取り(無機能語)の整文
A言葉の欠落(助詞)の整文
B語尾の整文
C明らかな言い間違い、言い直し、重複の整文
D「い抜き言葉」、「と抜き言葉」、「ら抜き言葉」の整文
E文章全体の構造の整文
に配慮して、最低限必要な整文(修文)をします。以下に詳述します。
「逐語ハード反訳(硬反訳)」においては、これらに加えて
F言葉の崩れ(「なんちゃって言葉」など)の整文
G「ございます文章」の整文
H逐語反訳指定の講演・報告会等の整文
Iその他

など、「話し言葉から書き言葉」への整文を行います
。以下に詳述します。



★★★不完全逐語反訳について★★★
完全逐語反訳と逐語反訳ソフトタイプ(軟反訳)の中間に位置するものとして、「不完全」逐語反訳の反訳スタイルがあります。
これは、逐語反訳ソフトタイプの同類として位置付けられるものですが、整文の程度を少し軽くしたもの、つまり、発言どおりの反訳に寄せたものと理解してください。
特に、インタビューや対談などで、よりカジュアルな表現を残す反訳スタイルとなります。
具体的には、上記の逐語反訳ソフトタイプの項目から以下に示すものを残した反訳スタイルとなります。
@毛羽取り(無機能語)の整文
A言葉の欠落(助詞)の整文(ただし、読点は、読みやすさに配慮して、適切に使用します。)
B(必要があれば)語尾の整文
C明らかな言い間違い、言い直し、重複の整文
D「い抜き言葉」、「と抜き言葉」、「ら抜き言葉」の整文
E文章全体の構造の整文
F言葉の崩れ(「なんちゃって言葉」など)の整文
G「ございます文章」、「いただきます文章」、冗漫な表現や尊敬語・謙譲語の整文

ただし、必要があれば、助詞の欠落を補い、語尾の整文をして、コンパクトな文章の長さに整えます。


リライターは、「受注書」に記載された
●逐語反訳・・・完全逐語反訳・不完全逐語反訳(逐語反訳ソフトタイプ)、逐語反訳(逐語反訳ハードタイプ、硬反訳)
●標準反訳
などの反訳スタイルを確認してから反訳作業を始めてください。
(1)「完全逐語反訳」の指示がある場合は、無機能語などすべての発言を反訳します。整文はしません。
(2)「不完全逐語反訳」の指示がある場合は、限定的な整文のみを行います。
(3)「逐語反訳」で「ソフトタイプ(軟反訳)」あるいは「ハードタイプ(硬反訳)」の指示がある場合には、業務マニュアル記載の内容に準じて整文をしてください。


@毛羽取り(無機能語)の整文
通常、「無機能語」と呼ばれる、「えーと」、「あのー」、「その」、「こう」、「やっぱり」などは削除します。
「無機能語」とは、繰り返されることで、読みにくくわかりづらくなる用例で、意味を持たない言い回しや表現を指しています。
30分に一度出てくるような発言は、「そのまま反訳」をします。
ホームページ業務マニュアルでは、「3.文章の構造と体裁から見た整文(修文)」の「(1)毛羽取り」の項目を参照してください。
業務マニュアルに記載されると、どうしても機械的な整文(修文)になりますので、注意してください。

A言葉の欠落(助詞)の整文
助詞を補い、読点の多用を防ぎ、読みやすい文章にします。
例えば、
○「私、行きます」ではなく「私が行きます」
○「私、彼、言ったのに」ではなく、「私、彼に言ったのに」あるいは「私は、彼に言ったのに」
○「私のもの見ても」ではなく「私のものを見ても」
○「外出れば」ではなく「外に出れば」
○「僕気が付かなくて」ではなく「僕が(僕は)気が付かなくて」
○「うちの子ども見てても」ではなくうちの子どもを見てても」
○「これ成功させたいです」ではなく「これを成功させたいです」
○「実験やってる高校が」ではなく「実験をやってる高校が」
○「羽むしって飛ばす」ではなく「羽をむしって飛ばす」
○「ストローで腹膨らませて」ではなく「ストローで腹を膨らませて」

会議、講演会などの反訳では助詞の活用は大切です。
インタビューなどでも助詞を活用することで、読みやすい文章になりますが、法律事務所の電話記録のような場合には、「そのまま反訳」することもあります。
「そのまま反訳」する場合は、読点を打ち、読みやすくします。
○「昨日、私、言ったように・・・」

逐語ソフト反訳では、以下のような「疑問文の語尾の欠落」は「?」を使用して反訳します。
逐語ハード反訳の講演・会議などの場面でも、口語表現の引用としては同様の表記をしますが、本文の表記としては適宜整文(修文)をします。

○「どうして言ってくれなかったん?」と言われて・・・
○「行ってきたの?」と聞くと・・・
○「今から聞く?」

○「きれい?これ」、「発言引用」ではない通常の文章では、「これ、きれい?」
○「昨日行った?映画に」、「発言引用」ではない通常の文章では、「昨日、映画に行った?」
○見た?この本」、「発言引用」ではない通常の文章では、「この本を見た?」

ただし、以下は「?」は不要になります。
○「どうする、これ」、「これ、どうする」
○「たくさんかかるんでしょ、お金が」、「お金がたくさんかかるんでしょ」

B語尾の整文
話者の発言を、
「・・・ですけれども。」
「・・・となってきまして。」
などで句点処理をする場合、必要があれば(適切と考えられれば)、
「・・・です。」
「・・・となってきました。」
と反訳します。
一つの読みやすい文章とするために、だらだら続く文章に句点を入れて(文章をいったん切って)読みやすくすることが、逐語反訳でも必要になります。
逐語反訳では、「そのまま反訳」が基本で、機械的な処理は厳禁です。
・・・ですが。
・・・ですし。
・・・ですけれども。
などが適切な場合も多々あります。

C明らかな言い間違い、言い直し、重複の整文
○「初代徳川家光は・・・」は、「初代徳川家康は・・・」、あるいは「三代徳川家光は・・・」に
前後の文章から判断して正しい表記をします。
○「代金は100円、いえ、150円でした」は、「代金は150円でした」と反訳します。
○「先生が、『だめです』と先生がいいました」は、「先生が、『だめです』と言いました」、あるいは「『だめです』と先生が言いました」と反訳します。

D「い抜き言葉」、「と抜き言葉」、「ら抜き言葉」の整文
逐語反訳でも、「い抜き言葉」や「と抜き言葉」、「ら抜き言葉」は整文をします。
○「やってる」ではなく「やっている」
○「言ってる」ではなく「言っている」
○「食べれる」ではなく「食べられる」
○「100キロいうところです」ではなく「100キロというところです」
○「行けそうもないいう状況で」ではなく「行けそうもないという状況で」
○「なさってる」ではなく「なさっている」
○「来てます」ではなく「来ています」

ただし、否定文の場合は、反訳スタイルに応じて、「い」を入れるか、入れないかを柔軟に判断します。
○「今日は、彼が来てない」あるいは「今日は、彼が来ていない」
○「雨が降ってないから」あるいは「雨が降っていないから」
とします。

E文章の構造の整文
いわゆる適切な倒置をして、できるだけ読みやすい文章に反訳します。
○「そういうことなんですよね、多分」ではなく、「多分、そういうことなんですよね」
○「いらっしゃったんですよ、校長先生が」ではなく、「校長先生がいらっしゃったんですよ」
注意!!
ただし、激しいけんか・言い争いの場面など、文章の構造に手を付けるとかえって生々しい表現ニュアンスが失われる場合には、文章の構造には手を付けないでそのまま発言どおりに反訳します。

F言葉の崩れ( 「なんちゃって言葉」など)の整文
逐語ハード反訳では、いわゆる「なんちゃって言葉」など言葉の崩れは整文(修文)します。
○「話しちゃったので」は、「話したので」
○「話しちゃうと困る」は、「話すと困る」
○「行っちゃった」は、「行った」
○「言ったじゃん」は、「言いました」あるいは「言った」
○「やらなきゃならない」は、「やらなければならない」あるいは「やらなければなりません」
○「変えなくちゃいけない」は、「変えなければいけません」
○「わからんじゃろ」は、「わからないだろう」あるいは「わからない」あるいは「わからないはずだ」など。
○「せにゃならんかった」は、「やらなければならなかった」あるいは「しなければならなかった」。
○「じゃあ、今度は・・・」は、「では、今度は・・・」
○「それだけじゃありません」は、「それだけではありません」

G−1.「ございます文章」の整文
逐語ハード反訳においては、整文(修文)の対象になります。
○「・・・の問題がございます・・・」は、「・・・の問題があります」
○「そういうこともございます・・・」は、「そういうこともあります」
○「まだされてございません・・・」は、「まだされていません」
○「このグラフでございます」は、「このグラフです」
○「この資料にもございますとおり」は、「この資料にもあるとおり」あるいは「この資料にもあるように」
○「このグラフではございません」は、「このグラフではありません」
○「私は正直者でございます」は、「私は正直者です」
○「私は正直者ではございません」は、「私は正直者ではありません」
○「これまではそのようになってございます」は、「これまではそのようになっています」
○「これまではそのようになってございません」は、「これまではそのようになっていません」
○「そういうわけでございます」は、「そういうわけです」
○「そういうわけではございません」は、「そういうわけではありません」
○「これは問題でございます」は、「これは問題です」
○「これは問題ではございません」は、「これは問題ではありません」
○「検討をしてくださいということでございます」は、「検討をしてくださいということです」
○「検討をしてくださいということではございません」は、「検討をしてくださいということではありません」
○「これまでは誤表記となってございます」は、「これまでは誤表記となっています」
○「これまでは誤表記となってございません」は、「これまでは誤表記となっていません」
○「・・・と思っているわけでございます」は、「・・・と思っています」
○「ありがとうございました」は、発言どおりとなります。
○「ごくろうさまでございました」は、「ごくろうさまでした」

G−2.「あります文章」、「おります文章」の整文
○「私は正直者であります」は、「私は正直者です」
○「私は正直者ではありません」は、発言どおりになります。
○「そういうわけであります」は、「そういうわけです」
○「そういうわけではありません」は、発言どおりになります。
○「これは問題であります」は、「これは問題です」
○「これは問題ではありません」は、発言どおりになります。
○「検討をしてくださいということであります」は、「検討をしてくださいということです」
○「検討をしてくださいということではありません」は、発言どおりとなります。
○「ごくろうさまであります」は、「ごくろうさまです」

○「お話が出ております」は、「お話が出ています」
○「製造しております」は、「製造しています」
○「製造しておりません」は、「製造していません」

注意!!>
発言引用において、
「そういうことでございますので、何とかよろしくお願い・・・」と丁寧に言われたので・・・
などの場合には、「丁寧」な表現を残して、整文しません

H冗漫な言い方、尊敬語、謙譲語などの整文
逐語ハード反訳では特に冗漫な表現については、コンパクトな表記に整文(修文)します。

H−1
<例文>
*そこに問題があるというふうなことにつきまして
<整文(修文)>
○そこに問題があることについて
<例文>
*そういうことではないかという、そういうようなことが
<整文(修文)>
○そういうことではないということが

○「持っていきやすいというようなかたち」ではなく「持っていきやすいかたち」
○「検討していくという中で」ではなく「検討していく中で」
○「多いというふうに思って」ではなく「多いと思って」
○「状況になっているというような考え方をすると」ではなく「状況になっている考え方をすると」
○「どうしようかなというふうに悩んでいる」ではなく「どうしようか悩んでいる」
○「ふさわしくないかなというふうには思っております」ではなく「ふさわしくないと思っています」
○「アカウンタビリティーというふうに言ってしまう」ではなく「アカウンタビリティーと言ってしまう」
○「エアコンっていくのは」ではなく「エアコンは」

H−2
○「・・・させていただきます」は、「・・・します」あるいは「・・・のようにします」など。
○「・・・をしておるところでございます」は、「・・・をしています」
○「・・・していただきたいと思います」は、「・・・してください」あるいは「・・・してもらいたいと思います」など。
○「取り組みをご説明させていただきたいと思います」は、「取り組みを説明します」
○「資料をお広げいただきたいと思います」は、「資料を広げてください」

<無理のない整文>
機械的な整文は、反訳原稿の品質を大きく損なう場合がありますので、慎重な対応が必要です。
□賛成いただける方は拍手でお願いします。
□先ほど、常務理事会で承認いただきました。
□お目通しいただいているはずです。
□ご指摘をいただいてから検討します。
□意見として承ります。
□改めて申し上げるまでもありません。
□補足していただければありがたいと思います。
□本部長がおっしゃったように・・・
□皆様のご承認を賜ればよろしいかと思います。
□まずお詫びします。
□皆さんにお諮りします。
□以上、ご報告しました。
など、会議などでの討議のやり取りでは、こうした発言は普通に使用されますので、無理なく自然な反訳文章として作成してください。
反訳原稿の作成においては、どのような立場の参加者がそれぞれどのような姿勢で発言しているのか、参加者の個々の発言内容を聞くことで、その会話・会議・話し合いにふさわしい表現方法を選択することが可能になってきます。
日本語では、「同じ意味」で「異なる表現」をすることによって、さまざまな「場」の状態・情景を伝えようとします。このことを第三者に知らしめるためのリライトグラフィーでは、こうした「場」全体の把握によって、最終的に最も望ましい反訳スタイルの選択が可能になります。

H−3
○「横浜市なんですけれど」ではなく「横浜市ですけれど」
○「そういう段階なんです」ではなく「そういう段階です」
○「協議地区なんていう」ではなく「協議地区という」
○「10ページなんかもそうです」ではなく「10ページもそうです」
○「第一点目なんですが」ではなく「第一点目ですが」
○「今回の災害なんかを見ましても」ではなく「今回の災害を見ても」
○「議論が変なふうになるなんていうのは」ではなく「議論が変になるというのは」
○「マスタープランなんていう言葉が出てくる」ではなく「マスタープランという言葉が出てくる」
○「賛成なんですけれども」ではなく「賛成ですけれども」
○「環境保全なんかを条例で決める」ではなく「環境保全を条例で決める」
○「採り上げなくてもいいではないかというようなご意見」ではなく「採り上げなくてもいいご意見」
○「考えられるのではないかというふうには思っております」ではなく「考えられると思っています」
○「ブランド力が低下するんです」ではなく「ブランド力が低下します」

H−4
○「・・・がまいります」は、「・・・が来ます」など。
○「・・・ということになってまいります」は、「・・・ということになってきます」
○「・・・の観点から申し上げますと」は、「・・・の観点から言うと」
○「・・・と申し上げますと・・・」は、「・・・と言うと」あるいは「・・・と言いますと」など。
ただし、講師の紹介や挨拶などでは整文・修文しません。

H−5
○「やってきたわけではないです」は、「やってきたわけではありません」
○「大きなものは造れないです」は、「大きなものは造れません」
○「変えようとしているわけです」は、「変えようとしています」
ただし、意味のある「わけ」は残します。

H−6
○「・・・につきまして」は、「・・・について」
○「・・・に関しまして」は、「・・・に関して」
○「内部統制に関します当社の取り組み」は、「内部統制に関する当社の取り組み」
○「・・・といたしまして」は、「・・・として」

H−7
○「システム構築にかかわります会社法」は、「システム構築にかかわる会社法」
○「金融商品取引法に基づきます財務報告」は、「金融商品取引法に基づく財務報告」

H−8
目上の人の発言について、必要に応じて、
○「会長がおっしゃったことについて」は、「会長が言われたことについては」
○「先生がおっしゃっているのは」は、「先生が言われているのは」
のように整文・修文します。

Iその他の整文
外国語と日本語の両方を発言する場合、通常は、
○「・・・バリュー、価値について・・・」ではなく「・・・価値について・・・」と日本語のほうを表記します。
ただし、英語のほうが望ましい場合もありますので臨機応変に対応します。

○「不動産業界さん」、「国交省さん」などの「さん」は、整文・修文します。
ただし、個人名の代わりに参加者を企業名・所属名称などで呼んでいる場合は、整文・修文しません。

○「おんなじ」は「同じ」、「ほんとに」は「本当に」と整文・修文します。

○「僕」、「私、「俺」など、言い方がばらばらな場合は、「私」に統一します。
○「われわれ」と「私たち」などの場合は、「私たち」に統一します。
ほかも同様に整文・修文します。

★★「講師の紹介や挨拶などでは整文しません」★★
例えば、「○○さんの挨拶」といった場合、
−−−本日はお招きいただきまして・・・
−−−本日はお忙しい中・・・
といった挨拶の冒頭の部分や講師の簡単な紹介などの部分と、
−−−今後ともよろしくお願いいたします・・・
−−−本日はありがとうございました・・・
など挨拶の最後の締めくくりの部分は整文・修文しません。
−−−昨今の政治の混迷を見るにつけ・・・
−−−私が、講師の○○さんと初めてお会いしたのは・・・
−−−実は、昨年の総会においては、皆さんご存じのように・・・
−−−本日の理事会においては、昨年度採り上げた課題について・・・
などなど、話者の説明・報告・意見等が間に入る部分は、本文扱いとして整文の対象になります。

★★★逐語ハード反訳では、行き過ぎの整文に注意します。★★★
「逐語ハード反訳」は、一つ一つの言葉を大切に残す「逐語反訳」グループに入りますので、
○先ほど言ったように・・・
○皆さんもご存じのように・・・
○座って説明させていただきます・・・
など、しっかりと反訳します。
逐語ハード反訳では、標準反訳に求められる要約的・編集的な整文・修文は行いません。


■1−3完全逐語反訳      [ページトップ]
何も整文(修文)せず、「あの」、「その」、「えーと」などの無機能語を含めて、発言どおり100%「そのまんま反訳」をします。
ただし、固有名詞を含め、明らかな間違いは必ず訂正し、「CSリポート」(Wordファイル)を納品ファイルと一緒にプルーフリライターに送信します。

<注意点>
完全逐語反訳の際の注意点が一つあります。
一人の話者が話している際に、別の発言者が相づち(はい、ええ、うん・・・など)を打つことがありますが、これは反訳しません(できません)。
「なるほど」や「そうですね」、「わかりました」などの返事は反訳します。
ただし、話者の話が終わってから、あるいは終わる直前の相づちは、できるだけ反訳します。

特に完全逐語反訳においては、そのすべての発言を反訳する必要があると思われがちですので、「注意点」として理解してください。

■1−4.通訳物の逐語反訳
通訳物の「逐語反訳指定」では、日本語として普通使用されている表現にすべて整文(修文)します。
通訳物は、お客様から逐語反訳の依頼があっても、まず文章の構造を正して、適切な日本語表現とする準標準反訳としてリライターに発注・指示されます。
通訳の発言は、その特性によって、日本語の文章構造で正しく話すことができない場合がありますので、臨機応変に常に「読者の視点」で反訳します。
これは標準反訳か逐語反訳かなど反訳スタイル以前の「日本語の文章を表記する」ことです。

「通訳物の逐語反訳」では、通常の逐語ハード反訳同様に、
@毛羽取り(無機能語)の整文(修文)
A言葉の欠落(助詞・疑問文)の整文(修文)
B語尾の整文(修文)
C明らかな言い間違い、言い直し、重複の整文(修文)
D「い抜き言葉」、「と抜き言葉」の整文(修文)
E文章全体の構造の整文・修文
F言葉の崩れ(「なんちゃって言葉」など)の整文・修文
G「ございます文章」の整文・修文
H冗漫な言い方、謙譲語、尊敬語などの整文・修文
IFその他の整文(修文)
に加えて、
・本人の発言ではない、通訳の発言は「通訳」の発言者処理を行って、聞き分け処理をします。
・常に「本人発言」として反訳し、「・・・と言っています・・・」のような発言は、「・・・です」のように整文(修文)します。
・担当通訳者の固有な口癖、言い回しについては、必ずこれを適切な表現に訂正することが必要です。
・「ですから・・・」などと同じ言葉から始めたり、「・・・ね」、「・・・ということです」と終わったり、発言者本人が言わない表現には特に注意します。
・男性が発言者である場合、女性通訳が女性言葉で話す特有の話し方は整文・修文します。

■2標準反訳      [ページトップ]
2−13−1.標準反訳
標準反訳は、講演会、報告会などのプロジェクトで採用されるものです。
講演や報告会では、話し方ではなく、話す内容そのものが重要であり、余分な言い回しやよけいな説明を省いて中身をわかりやすく伝えることに注力します。
話し言葉を簡潔な書き言葉に反訳するものです。
ただし、講演会や報告会でも、「逐語反訳」指定の場合は、逐語ハード反訳で表記します。

●●●サンプルファイル「標準反訳」●●●
◎講演01はこちらから。(標準反訳サンプル−009)
◎会議01はこちらから。(標準反訳サンプル−010)

講演会、シンポジウムの基調講演などにおいては、単に倒置を直すだけの校正ではなく、「わかりやすく簡潔な文章」にすることが求められます。
講演会の内容は、
※「分かりやすく読みやすい」文章にウエイトを置いて特に簡潔な反訳文章とする
※口語表現特有の無機能語、言い回しを削除してより簡潔な反訳文章とする
※尊敬語・謙譲語・丁寧語を加工してより簡潔な反訳文章とする
必要があります。
また、市販の書物を読むように校正反訳することが大切で、「その場」特有な、
※先ほどお話しした・・・
※今日お集まりの皆さんは・・・
に代表される「現場表現」を削除・修文することが求められます。
ただし、担当するプロジェクトには、講演や報告会だけではなく、あいさつや講師の紹介などが含まれます。ここでは、より丁寧な表現が用いられますので、書き言葉ではなく、逐語的話し言葉での反訳が必要になる場合があります。

インタビューと異なり、講演会の反訳では、下記のような発言者の「癖言葉」を削除して簡潔な表現とします。
<口語表現特有の無機能語・言い回し>
●あと
●ちょっと
●今
●いわゆる
●こう
●けれども
●結構
●それから
●やっぱり
ただし、意味を持つ「ちょっと」や「結構」などもあるので、機械的に反訳することは禁物です。

★疑問文の語尾が欠落している場合
「3.文章の構造と体裁からみた整文(修文)」に「言葉の欠落」の項目があります。
ここには、「食べます(尻上がりの抑揚)」は「食べますか」あるいは「食べます?」の両方の例示があります。
統一表記の点から、一般の文章においては反訳スタイルに関係なく(逐語反訳においても)基本的に「食べますか」と表記します。
ただし、かぎ括弧に入れて表記する会話の引用発言内容の場合は、「食べます?」と表記します。

しかし、一部の対談などにおいては、「言葉の欠落」を含んだ双方の軽快な会話のやり取りそのものが「スタイル」として尊重されることもありますので、注意をしてください。

★★目標とする標準反訳★★
リライターの能力開発・能力向上という視点から、よい標準反訳原稿が作成できるレベルはだれにとっても一つの重要な課題・目標です。
「おこしれん」が取り組んでいる標準反訳の到達点(ゴール)は、抽象的ですが明確です。
標準反訳は、一般的にだれが読んでもわかりやすく読みやすい原稿を目指しています。
発言者が原稿を手にしたときに、「この原稿は、読む人がだれでもわかりやすいように創意工夫をしてあり、また、何よりも私自身の人間性・人格を尊重して細かな配慮をして書かれているものだ」と喜んでもらえるものです。
発言者自身が述べた言葉でも、仮に広く出版する機会があるとするなら、必ず筆を止めて、表現や言い回しを直すはずだと思う反訳が求められています。

読みやすくするための創意工夫が進められています。
さらに「品格や人間性を尊重する配慮」が求められています。
発言者が非難する内容を、非難される当事者が目にしたとしても、日本語として最低限の「礼を尽くす表現」がされていることが、本質的に発言者が求めることでしょう。

「しゃべっている」ではなく「話している」など、
「食っている」ではなく「食べている」など、
「うちの会社」ではなく「私どもの会社」あるいは「弊社(当社)」など、
「あんな連中」ではなく「あのような人たち」など、
例示すれば切りがありません。
話者本人のエージェント(代理人)としての態度と心構えによって標準反訳の完成度を一層高めることができます。

■2−2.編集反訳
編集反訳は、発言者の内容を「話し言葉」から「書き言葉」に書き換え、より簡素で読みやすくわかりやすい講演録とするために、指示により「逐語反訳」から10%から50%を削減します。
「承り書」で、お客様から「10%削減」、「30%削減」、「50%削減」の指示があります。

<注意>
「逐語反訳から削減」という表現は、「発言内容から削減」と理解してください。注意が必要です。
編集反訳は、標準反訳をさらにコンパクトに削減するものです。
以下の基本ファイルを逐語反訳にするという意味ではありません。
最終的な削減率(10%か30%か50%か)を念頭に、最初から効率的な基本ファイルを作成してください。
音源を聞きながら、明らかに不要な発言内容は最初から削除して反訳することが効率的です。
仮に、基本ファイル作成時点で発言内容の5%程度を削減してしまった場合には、これを踏まえて基本ファイルの削減をしてください。

<基本ファイルと最終ファイル>
編集反訳の場合には、
1.基本ファイル(Wordの校正機能を活用した赤入れ校正ファイル一つあるいは複数です。)
2.最終ファイル

の両方をプルーフリライターに納品します。
マスターリライターの場合も、2種類のファイルを最終納品します。
校正ファイルの作成方法は、業務マニュアル(「赤入れ校正原稿の作り方」)を参照してください。

<重要です!!>
「基本ファイル」は、削減・編集したことがわかる「赤入れ校正原稿」(「チェック/コメント」ファイル)として納品します。


「基本ファイル」とは、
(1)10%削減の場合には、10%程度を削減した赤入れ校正ファイル
(2)30%削減の場合には、10%から20%程度を削減した赤入れ校正ファイルとそこからさらに最終ファイルを作成した赤入れ校正ファイル
(3)50%削減の場合には、30%から40%程度を削減した赤入れ校正ファイルとそこからさらに最終ファイルを作成した赤入れ校正ファイル
のことです。
「最終ファイル」とは、お客様の指示どおりの反訳ファイルになります。
(30%削減の場合は、30%まで削減した最終反訳ファイルです。)

ファイル名は、
※RG123tokyohanako-kihon01
※RG123tokyohanako-kihon02
※RG123tokyohanako
のように付けます。


■2−3.要約反訳
編集反訳よりもさらにコンパクトに50%以上の削減(オリジナルの30%程度までを要約)をする反訳です。
要約反訳の場合も、段階的に削除したプロセスがわかる反訳ファイルを複数納品することが望まれます。
※基本ファイルは50%まで削減した反訳ファイル
※最終ファイルは指定量まで削減した最終ファイル
を納品してください。

●原稿削減のステップ
以下にプロジェクトごとに原稿削減のプロセスがわかるようにファイルを例示します。
削除だけではなく「加筆」部分についても参照・学習してください。
学習後は速やかにハードディスクからファイルを削除してください。

要約反訳に関するサンプルファイルは、ゲストリライターへの発注予定がないために、情報開示しておりません。
●サンプル(その1)・・・18ページから8ページへ
(1)第1ファイル
(2)第2ファイル
(3)第3ファイル
(4)第4ファイル
(5)第5ファイル
(6)第6ファイル
(7)第7ファイル
(8)第8ファイル
●サンプル(その2)・・・18ページから8ページへ
(1)第1ファイル
(2)第2ファイル
(3)第3ファイル
(4)第4ファイル
●サンプル(その3)・・・38ページから12ページ
(1)第1ファイル
(2)第2ファイル
(3)第3ファイル
●サンプル(その4)・・・19ページから11ページ
(1)第1ファイル
(2)第2ファイル
(3)第3ファイル
(4)第4ファイル
(5)第5ファイル

■2−4.「である調」反訳
「である調」サンプル>・・・学習後は速やかにハードディスクから削除してください。
「である調」原稿の作成は、標準反訳原稿及び編集反訳原稿の作成によい参考例となります。

「である調」反訳に関するサンプルファイルは、ゲストリライターへの発注予定がないため、情報開示をしておりません。
★「である調」サンプル
サンプル(その1、PDFファイル)はこちらから

サンプル(その2,PDFファイルはこちらから

サンプル(その3、PDFファイル)はこちらから

サンプル(その4、PDFファイル)はこちらから

サンプル(その5、PDFファイル)はこちらから

サンプル(その6、PDFファイル)はこちらから

サンプル(その7、PDFファイル)はこちらから

サンプル(その8、PDFファイル)はこちらから

サンプル(その9、PDFファイr)はこちらから

サンプル(その10、PDFファイル)はこちらから
−ファイル(7+8+9)の三つのファイルの最終納品ファイルです。
前後の内容を確認・理解して、話し言葉の欠落を補って最終文章を作成します。

■「移動反訳」について
「移動反訳」の場合は、青色系の蛍光ペンを使用します。
標準反訳、編集反訳、「である調」反訳などの場合、発言どおりではなく、当該発言の前後から「特定の発言内容を移動して反訳する」ことがあります。
これは、一つの文章での「倒置」ではなく、句・節や文章をまとめて丸ごと移動するもので、よりわかりやすい反訳原稿を作成するものです。
この場合、原稿に「後半から移動した部分・・・」などの説明記述を入れないで、青色系の蛍光ペンで当該個所を示してください。

■方言について
標準反訳、逐語ハード準標準反訳では、可能な限り標準語として表記します。
方言は下記リンクから関連する地域の方言辞書を参照して標準語として表記してください。
「方言辞書」はこちらから。

■俗語について
「俗語」については、「日本語俗語辞書」を参照してください。



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